教育に関わるアーティストの視点から、学生との協働や地域コミュニティ等と連携した活動を行なっています。
①芸術祭への参加
大地の芸術祭や奥能登国際芸術祭に研究室の活動や大学の授業として参加しています。
地域の課題をアートで受け止める芸術祭は、その地域の自然や文化への敬意から始まり、自身の日常の生活とは切り離した感性で地域の方々と交流することで自身の中に芽生える「新たな生き方」に気付くことが作品制作の発露になります。
一方地域にとっては学生がお世話になることの方が多いのですが、新たな時代を築く年代の学生たちとの意見交換や協働を通じて、地域の課題が世代を超えた社会全体の課題の取り組みとして、多角的な行動に結びつくことを期待されています。
■2017
●奥能登国際芸術祭「スズプロ」
■2012
●大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2012
②学生との社会実験的な展覧会
出会えた学生たちと社会におけるアートの立ち位置を問い続けながら、地域や社会の現状、価値観を多角的に見つめ直す展覧会を等身大で実践しています。
その中で学生は表現における自分自身の問いを社会や様々な環境の中で試してみる経験を行い、自己と社会の関係を自分なりに構築することを学んでいます。
■2018
●「おじゃまします地下集落プロジェクト」
■2016
●「アートな家」
■2015
●「ときめきの妖精 」
■2014
●「かみさまのいるところ」
■2013
●「場所の記憶×美術の視点」
■2012
●「KOKOTEN」
③地域での協働活動
アートの創造的な活動の楽しさや喜び、その効果としての作品を、アーティストとしての立場を共有しながら制作する組みを行なっています。
■2019
●「城北病院エントランスホールにおけるステンドグラス制作」
金沢城北病院の建て替えにおけるホスピタリーアートとして、ステンドグラス部を設立して、部活動の活動としてエントランスホールの吹き抜けを利用したステンドグラスを協働で制作している。ステンドグラスはゴシック期の制作方法を意識しながら、アンティークガラスをグリザイユ技法で絵を焼き付けて制作している。モチーフは主に薬草を選んでおり、建築空間が光を帯びた薬草の世界となって病院を訪れる人々を包み込みたいと考えている。