手の中の園林シリーズ《雨園》

「小中見大」の小さな対象の中に大きな世界を見出す視点から制作された庭園シリーズの作品。 身体と呼応する園林空間をテーマに、手の中におさまる大きさに植生や、天候等を表現している。中国における洞天福地の洞窟が身体の胃や腸の例えであり、同時にその暗闇に宇宙的な無限性を感じ取り意識を参考に、身体、空間、宇宙の連関を感じとる作品。

手の中の園林シリーズ《雨園》2016 薪技芸(東京藝術大学陳列館 東京)

しなやかに生える草花の中に、雨粒と一体化した蝶や蜂が水滴のように飛び交っている。