《順雨庭園》2016 松雲荘、京都
透光性磁器、ガラス
「京都を彩る建物や庭園」に京都市から選定された吉村家(松雲荘)の和室で、ガラスを雨に例え、その雨粒を種として磁器の野草が芽を出す原っぱのような庭園を制作した。
また磁器の花や葉にはうっすら水滴のように「羽を持った虫」がにじみ出るように釉薬で描かれている。
建物を構成する木やガラス、土等の素材と作品の磁器、ガラスが素材感で一体化することで、建物がその機能から解放され、原っぱを覆う森や空に還元されることで、建物の在り方自体を柔軟に捉えてみることを試みた作品。